SDGs

エコパッケージのイメージ

エコパッケージ |水性フレキソ印刷という選択肢

エコパッケージとは、環境への負荷をできるだけ抑えた包装用パッケージのことです。再生可能資源やリサイクル素材、生分解性素材などを活用し、製造から廃棄までの環境負荷を低減することを目的としています。従来はエコパッケージの選択肢が限られていましたが、今では素材や製造工程(印刷・加工)、物流までを含めたサプライチェーン全般で環境対応が可能となっており、さまざまな業種・業態で導入が進んでいます。また、印刷技術においては水性フレキソ印刷という環境にやさしい印刷技術が市場に広がっており、エコパッケージの市場規模はますます拡大傾向にあります。

※生分解性素材とは、微生物によって分解される性質を持つ素材です。例えば、従来型のパッケージに用いられるプラスチックフィルムは自然界では分解されにくく、一方、生分解性プラスチックフィルムであれば、分子レベルまで分解され、最終的には二酸化炭素と水になるので環境負荷が軽減されます。

エコパッケージが求められる理由

環境問題の深刻化のイメージ

1.資源の枯渇と環境問題の深刻化

プラスチックの主原料である石油は有限資源であり、世界的な消費増加によって将来的な枯渇が懸念されています。また、プラスチックごみによる海洋汚染や地球温暖化など、環境問題が深刻化していることも背景にあります。

令和3年版 環境・循環型社会・生物多様性白書 状況第1部第2章第2節 循環経済への移行|環境省

2.消費者の環境問題への関心とエコ商品購入意識の高まり

消費者の多くが環境問題への関心や問題意識を持ち、環境配慮商品の購入にも積極的になりました。ただし、商品や企業の環境配慮情報が分かりにくいことが購買行動の障壁となっています。パッケージ表示など分かりやすい情報提供が、消費者の環境配慮行動を促進する鍵となることが示されています。

環境ラベル・エコマーク一覧

令和6年度消費者意識基本調査の結果概要|消費者庁

3.国内の法規制・国際的な動向

日本では、地球温暖化対策の一環として「地球温暖化対策税」が導入されています。この税は、石油・天然ガス・石炭など全ての化石燃料の利用に対し、CO₂排出量に応じて広く公平に負担を求める仕組みです。
この制度は、低炭素社会の実現と温室効果ガスの大幅削減(2050年までに80%削減目標)を目的としており、CO₂排出を抑制する効果を狙ったものです。税収は、省エネルギー対策や再生可能エネルギー普及など、CO₂排出抑制のための施策に活用されています。

地球温暖化対策のための税の導入 | 総合環境政策 | 環境省

日本における炭素税導入について

炭素税導入イメージ

日本の炭素税導入は、脱炭素社会への移行を促進するため、低い税率から段階的に引き上げる予見可能な制度設計と、税収の戦略的活用・産業や国民への配慮を両立させる方向で検討が進んでいます。国際動向を参考にしつつ、日本の経済成長やイノベーション促進と両立するカーボンプライシング政策として、今後数年での本格導入が計画されています。

※カーボンプライシングとは、企業や個人が排出するCO2に価格をつけ、排出量削減に向けた行動を促進するために導入する政策手法です。

炭素税について|環境省

エコパッケージ導入のメリット

エコパッケージ導入のメリットを想像させるグラフのイメージ

SDGsへの貢献と企業イメージ・ブランド価値の向上

エコパッケージの導入は、国連のSDGs(持続可能な開発目標)への具体的なアクションとなり、社会的信用の獲得につながります。また、環境配慮型パッケージを採用することで、消費者や取引先からの信頼を得やすくなり、ブランド価値の向上や企業イメージの向上にも寄与します。

デザインの多様化と付加価値向上、長期的なコスト削減の可能性

エコ素材でもデザイン性の高いパッケージが増えており、商品の付加価値向上や差別化が可能です。ミニマルパッケージやリサイクル素材の活用、将来的な炭素税を見越したエコパッケージの導入は長期的なコスト削減にもつながります。

※ミニマルパッケージとは、必要最低限の要素で構成されたパッケージのことで、無駄な装飾や情報を削り、シンプルで機能的なデザインを追求します。また、包装資材の量を減らすことで環境負荷を軽減するための簡易包装を促進します。

これからのエコパッケージ市場

エコな木でできたグラフのイメージ

環境パッケージ市場は、環境産業全体の拡大とともに今後も成長が続くと予測されます。政策支援、消費者意識の変化、技術革新が市場拡大を後押しし、2050年カーボンニュートラル社会の実現に向けて、環境対応型パッケージの需要は一層高まっていくでしょう。企業には、環境配慮型パッケージの開発・導入を積極的に進めることが、競争力強化と持続的成長の鍵となります。

2050年カーボンニュートラルの実現に向けて | 地球環境・国際環境協力 | 環境省

まとめ

エコパッケージは、企業の社会的責任を果たすだけでなく、消費者に選ばれるための新しいスタンダードです。環境問題への対応が急務となる今、エコパッケージの導入はビジネスチャンスの拡大と持続可能な社会の実現につながります。

セキ株式会社では、「水性フレキソ印刷」「ノンソルベントラミネート」などの環境負荷の低減が見込まれる各種エコパッケージをご提案します。また、現在のパッケージからエコパッケージへ切り替えた場合のCO2排出量比較も無料で実施しておりますので、お気軽にお問い合わせください。

水性フレキソ印刷が「井村屋 袋入 水ようかん」などのパッケージに採用

お問い合わせはこちら ※水性フレキソ印刷のサンプル請求もこちらから

関連記事

  1. 食べもの付き定期購読誌「えひめ食べる通信」

  2. セキのRemo-zo(リモゾー)で働き方改革!

  3. 図1 デスティネーション・マーケティングのダブルファネル

    『デスティネーション・マーケティング』でゴールの見える観光施策を

  4. 観光×WEB広告の考え方

  5. 印刷物でSDGsに貢献!

  6. 選んでつくるホームページのご紹介!

PAGE TOP